一人ブレスト用「海馬手帳」をダイソーの100円グッズで作ってみた

そろそろ来年の手帳をあれこれ検討する季節。手帳マニアの私にとって、この上なく楽しいひとときでもあります。

で、自宅本棚の手帳関連コーナーから無造作に手に取ったのが、数年前の「プロフェッショナル手帳術」。

パラパラとめくっていると、目にとまったのが吉田たかよし氏の「海馬手帳」というコンセプト。

アイデア出しや発想、アウトプットに革新的時間攻略を果たす!、というもの。

以前読んだときは、こういったことにアンテナが立ってなかったんでしょうねきっと。

海馬手帳

「海馬手帳」、と銘打ってはいますが、ようするに「思いつきをメモしたポストイット」をどんどん貼り付けるだけ、という、仕組みというか構造は至ってシンプル。

ダイナミックに発想を転換したり、人と違うアイデアを得ようと思えば、やはり、インプットする物を変えていくしかない。そこで、脳を拡張するためのツールが必要となってくる。私の場合、オリジナルの「海馬手帳」がそれにあたる。 P109より

ということらしい。

ではなぜ、「海馬」なのか?

ご存じのように、人間の頭脳にある「海馬」とは、とりあえず大事だと判断した情報を短期間保持しておく「近時記憶」機能、まあPCでいえばフラッシュメモリ的な感じ。。

で、まずはその「近時記憶」をポストイットに置き換え、とりあえず気になった事をすかさずメモし、それを「海馬手帳」に貼っていく。

その後、その2~3日から長くて3ヶ月程度しか保たない「近時記憶」を記したポストイットを、PCに例えればハードディスク、つまり側頭葉に「遠隔記憶」として保存する役目としての「ホワイトボード」へジャンル分けして貼り替える。

この時、あーでもないこーでもないと、ポストイットを眺めながら何度も組み合わせる作業を行う。

実は、組み合わせるという作業は非常に重要で、歴史に名を残す大発見をした人は、いかにもオリジナリティーにあふれた創造力に富んでいるように見えるが、実際は既存のアイデアの組み合わせを替えることで成功した例が多い。 P110より

そしてこの組み合わせ作業を行うのが頭脳のワーキングメモリー、前頭前野の「46野」と呼ばれる場所であり、 ホワイトボードがそれと同様の機能を果たすということ。

が、このホワイトボードによる「46野」代わりの作業が、頭脳でのそれより圧倒的に優れているのは、キャパシティーの大きさ。

いわゆる「マジカルナンバー7(または7プラスマイナス2の原則)」というアレ。

人間の頭脳における前頭前野は、一度に記憶できる事柄は最大7つ(その±2)まで、という限界があるが、このホワイトボードによる方法であれば、10でも20でも増やすことが出来る、というわけ。

ならばものは試し、早速「海馬手帳」一式を入手すべく、まずは近所のダイソーへ。

必要な物

正方形のポストイット(細長いヤツだと、縦と横の関係で人間の脳は意味を持たせてしまうらしい。色は何でも可)

ポストイットを貼る薄いファイル

ホワイトボード(カフェなどでも作業可能な携行出来るタイプ)

まずは正方形のポストイット。とりあえず3色ゲット。

ダイソーのポストイット

続いて薄いノート型ファイル。ドンピシャ。

ダイソーのB5はさむファイル

お次は簡易なホワイトボード。ティッシュ1枚でキレイに消せる、これで100円、恐れ入ります。

ダイソーのホワイトボードシート

ついでにホワイトボードマーカーも。3色5本入りで100円。

ダイソーのホワイトボードマーカー

全部ありました、ダイソーに(^_^;)。総額630円。ダイソー最強。

まずは↓こんな感じで思いついたネタやキーワードなどをポストイットに書いては貼る。当然、ポストイット1枚に1テーマ。

B5ファイルにポストイットを貼る

ファイル内側の材質は粘着度抜群。良く出来てます。

ホワイトボードシートはB4サイズで自由にカット出来、裏面がシールになっているので、真ん中から裁断、もうひとつ「B5はさむファイル」をゲットし内側両面に貼り付け。

携帯ホワイトボード完成。

携帯用ホワイトボード

あとは随時、「海馬手帳」に溜まったポストイットを前頭前野代わりの「自作ホワイトボードファイル」にあーだコーダ言いながら移し替えながらノマドブレーンストーミング。

自作のホワイトボードファイルにポストイットを貼る

ん~、何か脳みそがスッキリする感じ。

まあ、考えてみればスケジュールはgoogleカレンダーとiPhone・iPad連携で充分だしToDo管理はNozbeにお任せなわけだから、いわゆる2012年度手帳、はさすがに要らないかなと。

しばらくこの脳の仕組みに即した「海馬手帳」一式を使い倒してみたいと思います。

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)