このところ、kindleやipadの登場に伴う「電子書籍化」に関する情報が、その功罪を含めて各種メディア、特にTwitter上で、時に熱く、時にクールに飛び交う中、佐々木俊尚氏の「電子書籍の衝撃」がかなりの耳目を集めているとのこと。
私も早速読んでみようと思っていた矢先に、その「電子書籍の衝撃」の電子書籍版(なんと破格の110円)が、DLトラブルにより、4月14日まで無制限ダウンロードになったと知り、ものは試しとiPhoneにダウンロードしてみました。
まずはディスカバーデジタルブックストアにて購入手続きを済ませ、続いてiPhoneに無料の「D21 Book Viewer」をダウンロード、その「D21 Book Viewer」から「私の本棚」へ入り、購入した「電子書籍の衝撃」をダウンロード。
深夜なのに、一歩も外へ出ることなく、瞬時に読みたい本が手元に届く、今更ですがやはりこれは確実に快適な体験です。
さて気になるのは、その視認性。ようは読みやすいかどうか。
紙の書籍と違い、目次からタップひとつで瞬時に読みたい箇所へ行けるのは、デジタルならではの利便性。
ページの背景は淡い黄色でフォントサイズも適度な大きさ。
正直、思っていたよりかなり読みやすい。
何と言っても、片手でiPhoneを持ったまま、親指のスライドで頁めくりできるので、電車のつり革につかまったままでも読めるのはうれしい。。。
書籍は音楽と違い、リファレンスのために付箋を貼ったり線引きやメモを書き込んだり耳折りをしたりと、その”ハード”の必要性を捨てがたいコンテンツではありますが、それでも尚、このような体験をしてみると、やはり「書籍の電子化」は、それを充分可能とするインフラやハードが急速に整いつつある今、自然の流れであり、既得権益喪失やビジネスモデルの崩壊から逃れるためにあらがうよりも、いかにその流れに乗って新たなビジネスチャンスを生み出すか、に知恵を絞るべきなんじゃないかと、この「電子書籍」をタップしながら思ってみたりなんかした、ちょっぴり老婆心な午後3時前。
電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)