初めての自炊に、ちょっと感動。DR-150とカッターでとりあえずやってみました。

一応「IT関連」界隈に生息している身でありますので、書籍の電子化関連の盛り上がりや、いわゆる「自炊」及びそれらにまつわる”神器”的機器類や裁断・スキャン代行業者さんの存在etc、逐一情報を見聞きする訳ですが、なぜかほとんど、あるいは全くと言ってイイほど「電子書籍化」には興味がありませんでした。

さすがに最近は多少減ったとはいえ、今でも週に↓この程度の書籍をつい買ってしまう軽い活字中毒で、5本ほどある本棚もとっくにパンパンであるにもかかわらず・・・。

やはり、「紙で製本された」本というハード自体に、そこはかとない愛着と利便性を感じているのかも知れません。。

それが先日、何気なく「カンブリア宮殿」での電子書籍化特集を見たとたん、何故かいきなり身の回りに溢れかえる本の「デジタル化」に対し、

「エネルギー充填120%、波動砲発射!」

的心理状態になってしまいました。理由は、わかりませんが・・・。

とにもかくにも、「書籍の電子化」心に突然火が付いてしまった感じ・・・。

で、まずは早速、一番手っ取り早そうな、一冊100円で本をPDFにしてくれる、あの「BOOKSCAN」さんに依頼しようかと納期を確認してみると、

なんと約3ヶ月待ち。。

それほど気が長くはないので、続いて「自炊」を検討。

「自炊」となれば、まずは裁断機。ということで、定番のプラス 断裁機 裁断幅A4 PK-513L 26-106

を検討してみましたが、その価格もさることながら、筐体の大きさや重さに少々躊躇、まずは身の回りのモノで「裁断→スキャン→ipadへ転送」までを試してみようと・・・。

用意したのはOLFAのカッターに定規、カッターマット。刃は念のため新しいものに交換。

まずは薄めの本にてテスト。↓こんな感じで何度か繰り返すと、意外とあっさりバラバラに。。

厚めの本は、内側の「のど」の部分で50P程度づつカットしてから。こちらは背表紙一枚を切るだけなので簡単です。

本がバラバラになったところで、いよいよスキャン。

私の所有しているドキュメントスキャナは、自炊用スキャナとして定番のFUJITSU ScanSnap S1500ではなく、小型のCanon imageFORMULA DR-150。

なので一度にスキャン出来るのは20枚程度。これは結構面倒な作業になるかと思いきや、両面スキャンなので20枚=40ページ、5回繰り返せば200ページ程度の本はスキャン出来てしまうので、実際はそれほど面倒ではありませんでした。

まあ業者さんのように膨大な数を一気に処理するにはアレですが、スキャンしている間にも次の本を裁断したりipadへ転送したり、いろいろやることはあるので、一度作業の流れが出来てしまえば大して苦になりません。

4~5回に分けてスキャンすると、PDFファイルも回数分に分かれてしまいますが、「継続スキャンを有効にする」をオンにすれば、複数回スキャンしても、1つのPDFファイルにしてくれるので、その点も問題なし。

実際のスキャンはこんな感じ↓。DR-150、意外と使えます。結構な速さ。

スキャン完了後、PDFファイルは自動的に接続されたパソコン内とEvernoteに自動転送されるので、パソコン内のファイルをDropboxに転送後(ファイル名を「書籍名.pdf」にしておくと後でわかりやすい)、ipadにインストしたi文庫HDを起ち上げ、画面最下部の「フォルダ」→「DropBox」をタップし、目的の書籍PDFファイルをタップすると、ipadにダウンロードが開始されます。

しかし、i文庫HDは非常に良くできてますねぇ。。閲覧が非常にスムース。

あれこれ設備投資をする前に、自炊とはどんなものかを試すつもりでの作業でしたが、思ったより数段簡単だったので、7冊ほど一気に自炊してしまいました。

要した時間は1時間前後。要したコストはカッターの替え刃、158円。

いや~それにしても、自炊って結構楽しいもんですねぇ。。しばらく病みつきになりそうなほど。

電子書籍化の波はこれが3度目らしいですが、これだけデバイスが整ってきた今、「三度目の正直」になるやもしれません。

「自炊」を一通り体験してみて、そう実感しました。

 電子書籍の作り方、売り方 iPad/Kindle/PDF対応版

 電子書籍革命の真実 未来の本 本のミライ (ビジネスファミ通)