ちょっと前に神田の書店で偶然見つけたこのヒュー・マクラウドの「オリジナルワンな生き方」、GW中に再度、ゆっくり味わいながら読んでみました。
著者のヒュー・マクラウドは、コピーライターの傍ら、夜な夜なバーで名刺の裏に書いた”ラクガキ”をブログに載せ、いつしかそれでかなりの収入を得るまでになった人物。
そんな彼が著した「オリジナルワンな生き方」は、いわゆる自己啓発本の部類に属する内容であるにもかかわらず、軽妙洒脱、ときにブラックユーモアがスパイスとしてちりばめられており、コーヒー片手に気軽に読めるほど。
なのに、ページのそこかしこに人生・ビジネスの”深遠なる真理”みたいなものが、ハイセンスな短い文章で綴られていて、思わず「ハッ」とする。
そんな、机の傍らに置いて、時折読み返したくなる一冊です。
「一度の人生、好きなことを仕事にしたい(たとえ収入が激減しても)」
「生活のためには、嫌な仕事でも続けるべきだ(一定の収入が得られる限り)」
誰もが一度はぶつかるそんな悩みにさいなまれている老若男女に、オススメの一冊でもあります。
キミがクリエイティブなら、
キミに自分の意見があるなら、
キミが情熱をうまく表現できるなら、
キミが少数派でいることを恐れないなら、
---今、企業が欲しいのはキミのような人材だ。
「そんなことはない」と言い切れる会社はないはずだ。
P63より
ピカソの作品は、ピカソが描いたように見える。
ヘミングウェイの作品には、ヘミングウェイの香りがする。
ベートーベンの交響曲は、ベートーベンならではの音楽だ。
巨匠への第一歩は、自分だけの技を見つけ出すことだ
P147より
今、キミがこの本を読んでいるのは、キミの仕事でもアイデアが重要な役割を担っているからじゃないだろうか。IT、法律、経理、どんな仕事でもいい。まず、キミのアイデアをブログに載せて、世の中の反応を確かめることだ。
P201より
最近流行りのノウハウ本のようなおしつけがましさも無く、テクニックのオンパレードでもなく、ただしんみりと、「ああ、確かに、そうだよな・・・」と自然に気づきを与えてくれる、そんな一冊、学歴や経歴、一生懸命さが素直に報われないこの時代、自分の進むべき方向を再考する一助に、オススメです。
ディスカヴァー・トゥエンティワン
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クリエイティブに生きる人には、2つの仕事が必要だ。