スペースデブリ(宇宙ゴミ)問題とは?何が原因?

近年SDGsやサステナブルに目を向ける動きが世界中で広がっています。ごみを増やさないように不要になったものをリメイクしたり、なるべく同じものを長く使う様にするなど、ごみ削減に関する意識は社会全体で高まってきています。そんなごみ問題は実は地球だけではなく、宇宙にもある問題なのです。

スペースデブリ(宇宙ゴミ)って何?

使用済みや故障したロケットや人工衛星、およびその残骸、破片や部品、はたまた宇宙飛行士の落とし物など軌道上にある不要な人工物体のことを宇宙ゴミ、またはスペースデブリまたは省略してデブリと呼びます。そのごみが地球に落ちてくることはないものの、地球の周りを回り続けてどんどんごみが溜まっていき、宇宙活動の妨げになる可能性が懸念されています。

この問題は近年で深刻化しており、半導体やラズベリーパイなどの電子部品を多く扱うオンラインショップRSコンポーネンツの運営するサイトDesign Spark内でも世界から意見が寄せられています。

どのぐらいのスペースデブリがある?原因は?

JAXAの報告によると、現段階で10センチ以上の物体が約2万個、1センチ以上は50-70万個、1ミリ以上は1億個を超えると言われています。

その原因としては、宇宙利用の世界的ルールが緩く、きっぱりと定められていないことも挙げられています。

対策

現在宇宙にあるスペースデブリを取り除き、今後打ち上げられる宇宙船をデブリが発生しないように工夫することが重要です。JAXAは政府等と連携しながら研究開発を進めており、それだけでなく、様々な民間企業やスタートアップ企業もデブリ除去をする衛星の開発を進めています。宇宙ホテルや宇宙旅行など、何かと宇宙への期待が広がっている現代、その実現に向け、今後の宇宙がよりきれいで安全なものになるよう世界中で動きが進んでいます。