会計事務所勤務時代から通算すると、かれこれ20年以上、いわゆる「経営者」という方々と面つきあわせて話をしてきました。
「相談」という名の「愚痴」「嘆き」「悩み」「悲嘆」。。。
資金繰り、納期、素材の値上げ、税金、ライバル企業との確執、同業者との付き合い、ゴルフを中心とした接待、時に愛人問題、、、その範疇は複雑多岐に渡ります。
ただそれもこれも、夜も更けるに従ってたいした問題ではなくなり、話は核心に迫るやいなや、「苦悩」の行き着く先は、ほぼ全て、「従業員・社員」に対するものとなります。
時として、親の敵のように、自社の従業員の悪口雑言?を吐く社長さんも少なくありません。
で、決まって最後に、 「どっかに優秀な人材、いないもんですかねぇ・・・」。
いますよ、どこにでも。。。
自分の心の「葛藤・こだわり」さえ、消すことができさえすれば、ですが。。。
現在の、不満満載の社員さんたちは、他でもなく、社長自らが「求めて」集まった人々、まさに「イメージ通り」の人材です。
つまり、「社員への不満」=「自分への不満」。そういうことです。
あるホテル・チェーンの広告があった。そこにはこう書いてあった。 「私たちはスタッフをきちんと教育していません」。 私は興味をそそられた。 そして、小さな文字で次にこう書かれていた。 「私 たちは単に、きちんとしたスタッフを雇っているだけです」。 なんて頭がよく、手っ取り早い方法だ! (ジ ム・ローンの「億万長者製造法」P139より抜粋) |
「きちんとしたスタッフ」。それは一体、自社として具体的にどんな人材だろうか?
とことんまで、突き詰めてから、募集広告→採用試験→面接 の構築を細部まで念入りに行っているだろうか?
「求める人材」の確たるイメージが自分の中に確立していれば、人と出会った場所全てが「面接会場」です。
「おっ、君、いいねぇ。。。ウチに来ない?」。
コストをたっぷりかけた求人案内だけが、人財との出会いではなくなります。
「所詮、ウチみたいな会社に、優秀な人材なんか、来てくれるわけ、ないんです。」
いいえ、そんなこと、ありません。
「真に優秀な人材」は、会社の知名度や規模、待遇などを求めていません、少なくとも第一義ではありません。
ただ、自分の潜在能力を、最大限に発揮出来る舞台を心の底から求めいている、ただそれだけです。
是非、未だ見ぬ「理想の誰か」のために、”最高のステージ”を用意しておいてあげて下さい。。。