Twitter時代の、中小企業の「儲かる」生き方。

私のクライアントは、製造業や小売業、昔から存在するサービス業など、要するに「リアル・オールドビジネス」がほとんど。

ご多分に漏れず、「長引く不況で(と言う思い込みで)、売上ガタ落ち」、と言う状況で、依頼がスタートされます。

で、これらの方々に共通する「失われた売上を取り戻す」行動・発想パターンは、「新製品・新サービスの開発・大増量」もしくは「旧製品のリニューアル、マイナーチェンジ」。

もうとうの昔に、こういった「プロダクトアウト」な指向に反応する市場は消え失せているのに、未だに「マーケットイン」の発想を理解できていない。

その理由はただ一つ、自分のビジネスへの「固定観念」。

例えば、

文具メーカーは、「消しゴム」はえんぴつで書いた字を消すモノと。

メガネ店は、メガネを「老眼」や「近視」を矯正するためのモノと。

ストラップメーカーは、ストラップはケータイに付けて飾るモノと。

結果、この固定観念から帰結するマーケットは、競合だらけ、手垢だらけ、熾烈な価格競争だらけの「レッドオーシャン」。

何故なら、同業者は皆、同じ発想だから。
しかもその海には、「本当の顧客」はほとんど生息していないのに・・・。

それでなくとも、例えば、

★一個100円程度の消しゴムが消耗するまで(次回購入まで)の、

★近視用メガネを作った人のそのメガネが、いつの日か度が合わなくなるまでの、

★せいぜい携帯に一つか二つぶら下げるだけ(ナイアガラの滝のようにぶらさげているベッキー除く)のストラップが壊れるか、飽きるまでの、

そのタイムスパンの長さと単価を考えただけでも、「生涯顧客価値」はけして高くないビジネスであるのに・・・。

私はクライアントの皆様に、「短期間に劇的に売上を上げるマーケティングの得意な人」と思われているようですが、それは半分正解で、半分は、「民主党政権になりさえすれば、日本の未来は100%明るい」という危険な勘違いと同等の間違いです。

強いて言えば、私の得意とするところは、釣り人が一人もいず、お腹の空ききった鯛やヒラメやマグロが大量に泳いでいる海を見つけること。

そのために、どこにその”海”があるのかを誰に聞けばいいのか、その”海”を泳ぐ魚たちに、”何”を一番食べたいのか?を聞く術に少々詳しい、というだけのことです。
(大切なお客様を魚に例えてすみません。あくまでも、例えです。)

☆問屋でもないのに、一個100円の消しゴムを毎月何百個何千個と買ってくれる、

☆芸能人でもないのに、年に何度も高額なメガネを購入してくれる、

☆ショップでもないのに、ケータイストラップを一度に10万円以上、しかも現金で毎月買ってくれる、

そんな顧客と多数出会えれば、頭を悩ますのは月末の資金繰りではなく、節税とバックヤードの効率化・システム化へと変貌します。

「そんな理想的なマーケット、顧客など存在するはずがない」。これも「固定観念」でしかありません。

あるかないか、そんなこと、聞いて見りゃいいだけです。見て歩けば、いいだけです。

必ず、探せば見つかります。事実、見つかりました。見つけたら、聞く。ただそれだけ。

そこまで行けば、高度なマーケティングの手練手管など、本来不要です。

顧客のいない会議室で、「今は何が売れるのだろうか?・・・」な~んて何十時間考えたって、何の意味も無い時代です。

すばらしいことに今、文字通り星の数ほどブログやSNS、FlickrやTwitterなどなど、様々なアウトプット媒体が存在します。

まずは経営者自ら、その大海に飛び込んで見ることです。

その海の中に、大きなヒントがある、もしくはズバリ!答えがある、それが「ヒント」です。

顧客の声の中にのみ、「利益の根源」が存在します。

耳は二つで、口ひとつ。まずは顧客の声を聞くことです。

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